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統合失調症・お酒(アルコール)について

お酒は、統合失調症の症状である、うつ症状や不安をやわらげますが、依存症には注意が必要です。統合失調症とお酒(アルコール)の関係ついて紹介していきます。

統合失調症とアルコールの関係

統合失調症の人が、お酒を飲むのは、ふつうの人の場合と同じく「いい気分になる」からです。また、不安が減ったり、憂うつな気持ちが軽くなって、気分が高揚するため、これが自己治療の効果になる人もいます。しかし中には、うつ症状や緊張感を軽くするために「お酒なしではいられなくなり」、依存症になるケースがあります。さらに人によっては、暴力行為がみられたり、飲酒によって症状が悪化する場合もあります。そのため多くの医師が、お酒については、タバコやコーヒーの場合と違って、統合失調症の人はお酒を飲むべきではないと考えています。一方では、暴力行為がなく、症状の悪化のない人であれば、1日の量を決めて、生活に楽しみとうるおいを与えるのは、悪いことではないと考える医師もいます。

抗酒薬について

アルコール依存症
お酒をなかなかやめられないアルコール依存症の人に使う抗酒薬で、「シアナマイド」という薬があります。これを服用してアルコールを飲むと、すぐに動悸がして悪酔いをしたのと同じような状態になります。そのためお酒が飲みにくくなりますが、人によっては、この薬さえ飲んでおけばアルコール依存症にならないと思い込んでしまうことがあります。この薬を服用して、大量のお酒を飲むとたいへん危険なので、注意が必要です。