統合失調症の経過について
統合失調症には、すべての患者さんに共通する症状も、病気を示す特有の物質もありません。なので診断は医師の面接によって行われます。統合失調症の診断について紹介していきます。
医師による面接で診断
診断には正確な情報が必要
統合失調症の診断には家族の協力が必要不可欠です。陽性症状で、興奮状態の時などは、患者さんは自分についての情報を伝えられるような状態にありません。それに、発症前からの経過を客観的にみることができるのはいつも側にいる家族です。発症前、発症前後、受診するまでの推移など、できるだけ詳しく、正確に医師に伝えるようにしましょう。また、情報は初診の時だけでなく、治療が始まってからも重要になってきます。
●薬を飲んでいる時と飲んでいない時とで、症状や生活能力にどんな違いが起こるか。
●どんな治療法や薬がいちばん効果があったか。
●薬へのアレルギー反応や、その他の副作用があったかどうか。
こういったことは、治療の方針を決める上で重要な情報になります。患者さんの状態を医師に伝えるときは、なるべくメモなどに書き記して渡すようにするとよいでしょう。